カワセくんの経済教室コラム

住宅・不動産営業の現場では、お客様へのちょっとした一言が営業マンへの信頼を
絶大なものにし、成約率の飛躍的なアップにつながります。
お客様との会話の切り口にぜひお役立てください!

『業務改善命令を受けた東日本銀行、「歩積み両建て」とはなにか?』~苦境にある地銀、早々にビジネスモデルの転換を~

■昭和の手法「歩積み両建て」とは?

 

地方銀行の経営が厳しいといわれて久しいですね。

そんな中、「歩積み両建て」という文字に目が留まり、「ダメだ、こりゃ」と思ったニュースがこちらです。

 

<東日本銀に改善命令 不適切融資で金融庁>

(2018年7月14日付 日本経済新聞)

『金融庁は13日、顧客に負担を強いる不適切な融資を繰り返していたとして、コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)傘下の東日本銀行に対して業務改善命令を出した。

必要以上の資金を貸して一部を同行に定期預金させたり、名目がはっきりしない手数料を取ったりしていた。経営責任の明確化や内部管理体制の抜本的な強化などを求める。』

 

記事の中にある、『必要以上の資金を貸して一部を同行に定期預金させる』という手法のことを
「歩積み(ぶづみ)両建て」といいます。

 

例えば、借り手である企業が「5,000万円の融資」をお願いしたときに、銀行が、「1億円融資するので、残りの5,000万円は預金で積んでおいてください」とします。この5,000万円の預金はずっと置いておかなければならないとされ、実際に使うことはできません。預金と融資を貸借対照表でいうところの右と左の両建てで積み増すことから「歩積み両建て」といいます。

 

これは銀行が強い立場を使って、強制的に借り手企業に不公平な取引を押し付けている「優位的地位の濫用」に当たることから行ってはならないというお達しが金融庁や業界団体である全国銀行協会からもう昭和の頃から出ています。

平成になってからの元銀行員である私にとっては、「えっ、今でも歩積みやっている銀行ってあるの?」というくらいの驚きでした。

 

続きは会員のみ閲覧できます

2018 年 07 月 17 日 火曜日 15:38 投稿者:川瀬 太志

Copyright © 2018 HyAS&Co. Inc All Right Reserved